AGAは男性型脱毛症の事を意味しており、原因は遺伝子による男性ホルモンの異常から起きると言います。また、男性型脱毛症は男性の薄毛の症状の1つであり、遺伝子検査を受けた上で治療を勧めることが大切なのです。専門クリニックでは、ハミルトン・ノーウッドと呼ばれる図を利用して、現在の薄毛の症状がどのような状態にあるのかを調べて、症状に合わせた形で治療を進めて行くケースが多くあります。

 

 

ハミルトン・ノーウッドはアメリカの医師でもあるハミルトン氏が作り上げたもので、薄毛のパターンを分類させ、AGAの薄毛の状態をI型からⅥ型までの薄毛の進行状態に合わせて分類されている図であり、図には髪の毛の薄くなっている様子が描かれており、薄くなっている図と、現在の頭皮の薄毛の症状がどの段階になっているのかを当てはめることで症状の進行具合を確認する事が可能になり、治療方針などを定めていく事が可能になるのです。また、ハミルトン・ノーウッドでは、生え際から薄くなるM型、頭頂部から薄くなるO型の二つに分類されているのが特徴で、薄くなるパターンはO型とM型の何れかの症状を持つ人と、二つの症状を持つ人などが居て、O型とM型の2つの薄毛の症状が同時に起きる人もいれば、O型もしくはM型のどちらか片方のみの症状を持つなど個人差を持つのが特徴です。

 

 

男性ホルモンの一つにテストステロンと呼ばれるホルモンが有ります。このホルモンは、髪の毛に影響を及ぼすホルモンの中では最も分泌量が多いと言われており、思春期を過ぎた頃から多く分泌されるようになります。これにより、性欲が強くなること、筋肉を作り上げる作用、そして毛を太くする作用をもたらせてくれるのが特徴なのですが、テストステロンと呼ばれるホルモンは男性型脱毛症の直接の原因になるものではないのです。

 

 

しかし、このホルモン自体が抜け毛を誘発させているわけではなく、20歳前後になると、5αリダクターゼと呼ばれる酵素が頭の前頭部と頭頂部で活発な働きをし、5αリダクターゼと呼ばれている酵素がテストステロンを誘発させてしまい、ジヒドロテストステロンと呼ばれる物質に変化させることで脱毛を促すようになり、発毛を阻害する結果に繋がるのです。尚、DHTは抜け毛を誘発させてしまう悪玉男性ホルモンであり、このホルモンの影響によってヘアサイクルが乱されてしまうと言うのがAGAの仕組みで有り原因となるのです。

 

 

尚、ヘアサイクルには成長期、休止期、退行期の3つのサイクルが有るのですが、DHTが作用する事で成長期の期間を極端に短くしてしまう性質があります。
一般的に正常な人の成長期は3年から5年と長いのですが、DHTが作用する事で成長期の期間を3か月ほどの期間にしてしまい、これが原因となり、太く長く伸びるはずの毛が途中で抜け落ちてしまい、薄毛の症状が起きるといわれており、更に、AGAはアンドロゲン受容体とDHTの感受性が高くなることで発症しやすいと言われているのですが、アンドロゲン受容体と言うのは、男性ホルモンレセプターとよばれるもので、これと結合する事で症状が起きるのだと言われているのです。

 

 

男性型脱毛症の治療は専門クリニックでの遺伝子検査を受けて、症状を特定した後にプロペシアと呼ばれる医薬品が処方されるのですが、プロペシアと言うのは医薬品の名称であり、プロペシアに含まれている成分のフィナステリドがDHTを抑制させる効果をもたらせてくれるのです。因みに、プロペシアに含まれているフィナステリドは男性機能低下などの副作用をもたらすと言われているのが特徴でもあり、治療で利用する場合には専門医の処方箋を利用したり、専門医の指示に従う事が大切なのです。